但馬牛について
親子で体験型で
学べる内容となっております。
但馬牛博物館は、平成6年10月に県立但馬牧場公園の開園とともに開館し、但馬牛のPRや都市農村交流の拠点として、長年、県民に親しまれてきた但馬牛博物館を、平成30年4月にリニューアルし、世界に誇る但馬牛・神戸ビーフの歴史・価値を後世に伝える情報発信拠点とするため展示内容を刷新しました。子どもや海外観光客にも親しんでもらえるよう、体験型展示を行っています。
主な展示内容
(1) 導入展示ブース
但馬牛の剥製による迫力ある演出や、神戸ビーフを楽しむシーンなどの映像を紹介
(2)「Only Oneの牛・但馬牛」ブース
但馬牛の特徴や歴史、改良などの専門的な内容を、グラフィックや展示物、アニメーション映像等を活用して、子どもにもわかりやすく発信
(3)「世界のあこがれ神戸ビーフ」ブース
神戸ビーフの定義やブランド管理等に関する正確な認識を伝えるため、神戸ビーフの美味しさのヒミツに迫る体験型展示等を実施
(4) プレイコーナー
牛にまつわる知識を、ハンズオン展示や図書などで楽しみながら学習できるスペースを設置
(5) 企画展示ブース
但馬牛にまつわる調査研究の内容等を発信
農業遺産体験館
2019年、「兵庫美方地域の但馬牛システム」が「日本農業遺産」に認定された記念に、2021年「農業遺産体験館」が作られました。
但馬牛と一つ屋根の下で暮らした昔の農家をまるごと再現しています。
但馬牛博物館
資料室
博物館関連で掲載・連載されている記事等をご紹介。
“但馬牛博士”からのごあいさつ
但馬牛博物館は、兵庫が誇るオンリーワンの牛、“但馬(たじま)牛(うし)”の歴史や特徴、さらには和牛肉の最高峰として世界的に知られる“神戸ビーフ”や“但馬(たじま)牛(ぎゅう)”について、楽しく学べる体験型博物館としてリニューアルオープンしました。
全国の黒毛和牛の99.9%にその遺伝子が受け継がれているといわれる名種雄牛「田尻」号をモデルにした巨大な牛に映し出すプロジェクションマッピングをはじめ、様々な映像を用いて皆様に新たな発見と驚きを提供できる施設となっています。さらに、但馬牛博物館探検隊や但馬牛講座、畜産講習会の開催など盛りだくさんの催しを開催しており、年間2万人以上の方が利用されています。
当博物館がある美方郡は、県内をはじめ、全国の和牛改良に大きく貢献してきた地域です。2019年、“兵庫美方地域の但馬牛”は、畜産部門では全国初となる「日本農業遺産」に認定されました。100年以上にわたり他地域の和牛との交配を避け、地元の血統にこだわってきた歴史とそれを取り巻く地域の人々の暮らし、農村環境や多種多様な生物資源などが守られてきたことが高く評価されました。現在は国際連合食糧農業機関(FAO)に世界農業遺産認定を申請中です。黒毛和牛の原種地域ともいえるこの美方郡に但馬牛の博物館が設置されたのもこうした歴史的・文化的土壌があったからと言えます。
かつて、人々は一つ屋根の下で牛と暮らしながら、より良い牛をつくり、育て、“系統”と呼ばれる牛の家系を築いてきました。その地道な努力の上に名牛が生まれてきたのです。美方郡には昔から“牛は人がつくるもの”という言葉がありますが、まさにこの人々の努力が但馬牛を育み、これからも新しい“育種改良”が展開されていきます。
肉質の評価は見た目の霜降り度よりも美味しさ競争の時代に変化してきています。この美味しさ競争では但馬牛は他県の和牛には負けないという自負はありますが、今後もこの美味しさをさらに極めていくための科学的な研究が期待されるところです。
入館料は無料です。全国から沢山の皆様のご来館をお待ちしております。
”但馬牛博士” 兵庫県立但馬牧場公園 但馬牛博物館副館長 野田 昌伸(のだ まさのぶ) R2年4月1日より就任
【”但馬牛”今昔物語】
(掲載:全国農業協同組合連合会 兵庫県本部「兵庫畜産」)
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- 第1回 「新連載によせて」(掲載日:2016年1月)
- 第2回 「江戸時代まで」(掲載日:2016年2月)
- 第3回 「江戸時代の改良(周助蔓)」(掲載日:2016年3月)
- 第4回 「江戸時代の牛流通と但馬牛の販売形成(前編)」(掲載日:2016年4月)
- 第5回 「江戸時代の牛流通と但馬牛の販売形成(後編)」(掲載日:2016年5月)
- 第6回 「但馬牛の流通ルートの成立と神戸ビーフの誕生」(掲載日:2016年6月)
- 第7回 「明治、但馬牛が農家に広まる」(掲載日:2016年7月)
- 第8回 「洋種交配①」(掲載日:2016年8月)
- 第9回 「洋種交配②」(掲載日:2016年9月)
- 第10回 「洋種交配③」(掲載日:2016年10月)
- 第11回 「但馬牛の系統を正統ならしむるとともに、その存続を保護せん」(掲載日:2016年11月)
- 第12回 「つる牛造成の始まり」(掲載日:2016年12月)
- ※ 2017年1月は休載しております。
- 第13回 「つる牛造成の始まり(前月のつづき)」(掲載日:2017年2月)
- 第14回 「種雄牛系統の分類」(掲載日:2017年3月)
- ※ 2017年4月は休載しております。
- 第15回 「種雄牛系統の分類(後編)」(掲載日:2017年5月)
- 第16回 「肉用牛になった但馬牛 ~神戸ビーフへの途~」(掲載日:2017年6月)
- 第17回 「肉用牛になった但馬牛 ~神戸ビーフへの途~(その2)」(掲載日:2017年7月)
- ※ 2017年8月は休載しております。
- 第18回 「肉用牛になった但馬牛 ~神戸ビーフへの途~(その3)」(掲載日:2017年9月)
- 第19回 「肉用牛になった但馬牛 ~神戸ビーフへの途~(その4)」(掲載日:2017年10月)
- 第20回 「肉用牛になった但馬牛 ~神戸ビーフへの途~(その5)」(掲載日:2017年11月)
- 第21回 「神戸ビーフ、それから」(掲載日:2017年12月)
- ※ 2018年1月は休載しております。
- 第22回 「肉用牛としての但馬牛改良の足跡(1)」(掲載日:2018年2月)
- 第23回 「肉用牛としての但馬牛改良の足跡(2)」(掲載日:2018年3月)
- ※ 2018年4月は休載しております。
- 第24回 「肉用牛としての但馬牛改良の足跡(3)」(掲載日:2018年5月)
- 第25回 「肉用牛としての但馬牛改良の足跡(4)」(掲載日:2018年6月)
- 第26回 「肉用牛としての但馬牛改良の足跡(5)」(掲載日:2018年7月)
【地域の宝 但馬牛物語】
(掲載:日本海新聞)
- 第1回 「但馬が誇る和牛の最高峰」(掲載日:2015年7月5日)
- 第2回 「牛の文化根付く照来地区」(掲載日:2015年8月2日)
- 第3回 「子牛価格最高値を更新」(掲載日:2015年9月6日)
- 第4回 「種雄牛誕生 美方、城崎から血統拡大」(掲載日:2015年10月4日)
- 第5回 「埴輪になった牛 朝鮮半島から渡米」(掲載日:2015年11月1日)
- 第6回 「時代に流されず血統守り復権」(掲載日:2015年12月6日)
- 第7回 「歴史と実績認められGI登録」(掲載日:2016年1月10日)
- 第8回 「古文書に記された特徴」(掲載日:2016年2月7日)
- 第9回 「外国人観光客が注目」(掲載日:2016年3月6日)
- 第10回 「味の決め手は不飽和脂肪酸」(掲載日:2016年4月10日)
- 第11回 「新たないのちの希望」(掲載日:2016年5月1日)
- 第12回 「産地の誇り懸けた闘い」(掲載日:2016年6月5日)
- 第13回 「但馬牛もう一つの故郷」(掲載日:2016年7月3日)
- 第14回 「人との信頼関係築く調教」(掲載日:2016年8月7日)
- 第15回 「放牧は合理的な飼い方」(掲載日:2016年9月4日)
- 第16回 「但馬の魅力発信に一投」(掲載日:2016年10月2日)
- 第17回 「”おなめ”は各地の牛の改良の基」(掲載日:2016年11月6日)
- 第18回 「需要期を迎えた牛肉」(掲載日:2016年12月4日)
- 第19回 「世界に広がる黒毛和牛肉」(掲載日:2017年1月15日)
- 第20回 「無病息災託す”大日さん”」(掲載日:2017年2月5日)
- 第21回 「魅力を再認識の観光大使」(掲載日:2017年3月5日)
- 第22回 「新歴史加え博物館刷新へ」(掲載日:2017年4月9日)
- 第23回 「欧米輸出に向け待望施設」(掲載日:2017年5月14日)
- 第24回 「放牧前にワラビ駆除必要」(掲載日:2017年6月4日)
- 第25回 「故郷回帰に新チャンネル」(掲載日:2017年7月2日)
- 第26回 「若い力で全国に飛躍を」(掲載日:2017年8月6日)
- 第27回 「牛と山羊の草の食べ方」(掲載日:2017年9月10日)
- 第28回 「ニーズに合った牛づくり」(掲載日:2017年10月8日)
- 第29回 「畜産は季節感がない?」(掲載日:2017年11月5日)
- 第30回 「故郷の誇り持って発信」(掲載日:2017年12月3日)
- 第31回 「リニューアルで“知りたいニーズ”対応」(掲載日:2018年1月14日)
- 第32回 「血統登録制度化の契機」(掲載日:2018年2月4日)
- 第33回 「ワクワク待ち遠しい春」(掲載日:2018年3月4日)
- 第34回「世界で高まる但馬牛ブランド」(掲載日:2018年4月1日)
- 第35回「暮らしに溶け込む牛」(掲載日:2018年5月13日)
- 第36回「家畜の伝染病対策」(掲載日:2018年6月3日)
- 第37回「削蹄しながら技術伝承」(掲載日:2018年7月8日)
- 第38回「牛飼いに信仰された山」(掲載日:2018年8月5日)
- 第39回「人に伝える難しさ」(掲載日:2018年9月9日)
- 第40回「ブランド化への努力」(掲載日:2018年10月7日)
- 第41回「直面する遺伝的単一化」(掲載日:2018年11月4日)
- 第42回「捨てがたい魅力」(掲載日:2018年12月2日)
- 第43回「若者に魅力伝え、応援」(掲載日:2019年1月13日)
- 第44回「角味は評価ポイント」(掲載日:2019年2月3日)
- 第45回「牛と絆で結ばれた暮らし」(掲載日:2019年3月3日)
- 第46回「”本物を”新神戸に拠点誕生」(掲載日:2019年4月7日)
- 第47回「資料整理で見つけたお宝」(掲載日:2019年5月12日)
- 第48回「伝統守りつつ進化」(掲載日:2019年6月2日)
- 第49回「なぜ世界的ブランドに」(掲載日:2019年7月7日)
- 第50回「養父神社牛市の由来」(掲載日:2019年8月4日)
- 第51回「肥えた牛で年貢上納」(掲載日:2019年9月8日)
- 第52回「名前からわかる家系」(掲載日:2019年10月6日)
- 第53回「活気につながる人脈作り」(掲載日:2019年11月3日)
- 第54回「キーワードは”進化”」(掲載日:2019年12月8日)
- 第55回「伝染病対策」(掲載日:2020年1月12日)
- 第56回「大日祭めぐり」(掲載日:2020年2月2日)
- 第57回「異常気象」(掲載日2020年3月1日)
- 第58回「但馬牛の成り立ちに伯楽あり」(掲載日2020年4月5日)